WEBの各レシピサイトでも「エイシ」のレシピが見られます。
が、そのレシピには「手でこねて形成する固さの生地」のレシピが結構な数あります。
別項目の「エイシ」のレシピが掲載されている本や「エイシ」を作っている動画 で挙げたように「水分量が多く流れるような生地で、カード(調理用の弾力があるへら)で扱うぐらいの固さ」というのがおそらく現地のエイシに近いのではと思っています。
(現地の動画ではうちわのような道具の上で丸めた生地をポンポンと跳ねさせるだけで円形に広がっていく位の柔らかな生地を使っている)
検索すると出て来るWEBレシピは「手でこねる/水分量が少なめ?」「油脂が入っている?」など、調べたこととはちょっと違う気がするレシピを紹介していたりするので、何でだろうと考えてみました。
1.最近のエジプトパンの流行り?
伝統的なエイシ(シンプルな全粒粉と塩のパン)だけを食べているわけでも無いと思うので、昔とは配合が違うパンを好む人が増えて、それが最近のエジプトのパン=エイシとして紹介されているのかも?
最近のレシピだとオリーブオイルと砂糖を加えることが多いようです。
2.他のパンと混同されている?
別項目で述べた通り「エイシ」「ホブス」「ピタ」はすべてポケットパンですが、厳密に見ていくと別の製法・別配合のパンです。それが「地域によって名前が違うが同じもの」と紹介されるうちに、「ポケットパンはみんな一緒の製法」「ポケットパンは1種類しか無い」として混同されたまま広がってしまったのかも?
3.もしかしてパンはすべてエイシ?
特定の製法とか材料で作ったものを指しているわけではなく、パンは全部エイシという名前の可能性も?
WEBで見られる「エイシのレシピ」
以上の点を踏まえた上で、「これだったらそれっぽいんじゃないかなあ多分」と思ったWEB上のエイシのレシピを紹介します。
自然発酵させた中種、小麦粉、塩、水で作るエイシのレシピです(もう少し詳細なレシピは水と小麦だけのパン種でつくる酵母パン 自然発酵種の素朴でおいしいパン・レシピに記載されています)
ブログを書かれた方はパンの研究に熱心な方なので、恐らくこのレシピが一番伝統的なレシピに近いのでは?と推測しています。
アエイーシでサンドイッチ
水分100%のゆるーい生地のエジプトのパン・エイシは、水分が多いせいで、見た目ほどは硬くなく、むしろ、フワフワしっとりとした食べやすいパンです。
エスニックな平パンは普通、老化が早くて、焼いたその日でなければ硬くなって食べにくくなるんですが、アエイーシは違います。翌日の方が、逆にしなーっと柔らかくなっているくらいなんです。古代エジプトパンはエライ!http://hayashihiroko.net/?p=725
小麦粉(中力粉)、塩、ドライイーストに加え、コーンミール、オリーブオイル、砂糖も加わったレシピです。
水分量が少なめなため麺棒でのばして形を整えます。
エジプトパン『エイシ』のレシピ
クックパッドより。強力粉・薄力粉・ライ麦パウダー(混ぜ込みとトッピング)、ドライイースト、塩、砂糖、レモン汁、ぬるま湯で作ります。水分量が多くゴムベラで扱います。
ライ麦パン・アイシ
アエーシ★エジプトスーダンの薄パン
http://jp.ndish.com/recipe/a105/
http://jp.ndish.com/recipe/a105/
エイシ風のパンのレシピです。
フランスパン用粉・塩 ・生イースト(ドライイーストは三分の一量)・モルトシロップ(または砂糖)・水、で作るパンです。
エジプト風丸パン
ここで紹介するパンは空洞にはなりませんが、できるだけ柔らかい生地をつくり中身(クラム)を粗めにし、素朴な味に仕上げたエジプト風のパンです。
[参考資料]