今更ですが大麦と小麦のはなし。
キュケオーンの材料だけでなく、古代エジプトのバン等々何かしら
「麦」という言葉は英語にはないらしい
日本語だと「みかん」という単語で「みかん」「甘夏」「八朔」「オレンジ」あたりまで一纏めで表現できるように、「麦」という言葉で「大麦」「小麦」「燕麦」…等々一纏めで説明できます。
それに対して英語は「barley」「wheat」「oat」と、綴りがかすってもいない全く別物扱いになっています。
「麦」で一括りにするのは日本(漢字圏?)独自の考え方のようです。
大麦(barley)
大麦の特長は育ちやすく、種類によっては脱穀が容易で、粒で食べるのに適しています(つまり手をかけなくても食べやすい)。
古代ギリシャの初期の主食は、干した果物やナッツ類で、その後大麦に移行していったと考えられています。
小麦(wheat)
小麦の最大の特徴はグルテンが多く、粉にするといろいろな食品(パンなど)に加工できる、というところ。
脱穀が難しく、粒のままで食べるのには適さない小麦は長らく食べられないもの扱いでしたが、製粉及び脱穀の道具が開発され普及すると、古代の主食は小麦(粉の加工品)へと移行していきました。