アビゲイルの幕間でダビテが口に出していた食べ物「ルガラー」。
どんな食べ物なのかなということでざっくり調べてみました。
NYスタイルでも、オリジナルでも、どちらもおいしそうです。
古代にルーツを持つ料理ですが、ダビテはしれっと新しい方も好んで食べていそうなイメージがあります。
ルガラー/ルゲラー/Rugelach
まずは最近流行りのNYスタイル。分量やレシピはリンク先にて。
ルゲラー | ノヴァのおすすめレシピ | 株式会社ノヴァ
ルゲラーはユダヤがルーツの小さなパイのようなお菓子で、イスラエルの日常生活で親しまれ、カフェやベーカリーで必ずと言っていいほど見かけます。さまざまな作り方がありますが、簡単に手に入る材料でできるものをご紹介します。
http://www.nova-organic.co.jp/recipe/7522.html
たぶんこういう外見

photo credit: Fiery-Phoenix Rugelach with Raspberry jam filling via photopin (license)
クッキー生地に「クリームチーズ」を入れて、フィリング(中身)として「レーズン・オレンジスティック(オレンジピール)・ウォールナッツ(くるみ)シナモンパウダー」などをトッピングし、生地を巻き込み焼くお菓子です。
NYスタイルだと三角に切りわけた小さい生地を1個ずつ巻いていって焼き上げます。
三角の生地を巻いているので、ミニクロワッサン的な見た目になります。
こちらのタイプは日本でも小洒落た店で売っていたりするので探してみると食べられると思います。
元々の形式
元々は上にあるように大きい生地を棒状に巻いていって切り分けて焼いたお菓子だったようです。
生地にクリームチーズを入れるのもアメリカ式のようで、元々は小麦粉とバターのシンプルな生地でした。
イスラエル大使館 のキッチン (公式)
こちらのレシピ集の中にユダヤの伝統菓子形式のレシピがありました。詳しい分量や作り方はリンク先にて。
ルガラー(ユダヤ式クッキー)
お茶のお供、おもてなしにぴったりなユダヤの伝統菓子。好きなフルーツのジャムを具に使ってバリエーションをつけられます。
たぶん横から見るとこういう
こちらの「ユダヤの伝統菓子」の形式だと「クルミ(細かく砕いたもの)、シナモンパウダー、デーツ(種を取りすり潰したもの)」などを餡に使っています。
ところでこのルガラーって中東のお菓子のマームール系のお菓子だー!?
デーツをあんこに使う焼き菓子は、中東方面ではメジャーな菓子のようです。
デーツ
日本ではお好み焼きソース等の材料として、最近はドライフルーツとしてもおなじみ。
めぐみの果実「デーツ」とは | お好みソースのこだわり | オタフクソース
デーツと文明
古代メソポタミア文明・ウルの遺跡(紀元前4500年代~紀元前400年代)からは、ナツメヤシの種が出土しています。アッシリアの 王宮建築の石材には、ナツメヤシを栽培している場面のレリーフがあり、メソポタミアや古代エジプトでは、紀元前6000年代から栽培されていたと考えられ ています。
このように、紀元前数千年も前から、デーツは灼熱の地域で暮らす人々の健康を支えてきました。
古代だと甘味は果物の甘さがメインでした。
王様等の偉い人だったら蜂蜜や砂糖も使えたと思いますが、広く一般に食べられていたのは果物でした。保存のためと、栄養を多く摂るために干し果物にしていました(水分が多いままだと量が摂れない)。
おまけ・バブカ(babka)
ミドラーシュのキャスターの幕間で出てきたという「バブカ」。
こちらもNYで流行中のユダヤ系の食べ物。
NYで流行中のスイーツ「バブカ」って?人気店や気になるレシピもご紹介
バブカ(Babka)とはユダヤ系のパンであり、アメリカ東海岸では以前からポピュラーなもの。もともと東欧の食べ物で、ユダヤ人に愛されている甘いパンです。ケーキ型に作ることもあり、クリスマスには赤や緑のドライフルーツでバブカを作って、みんなでお祝いするということもあるようです。
調べるとバブカはニューヨークで生まれたと言うよりも、もともとユダヤ教を信仰する人たちの間で伝統的に食べられてきたパンで、ユダヤのコミュニティーが根付くアメリカの東海岸から広がってきたものらしい。レシピによっては括弧書きでケーキと書かれていることもあるみたい。
シナモン入りうずまきパン、なのだそうです。
バブカとは何か?Babkaが流行の兆しです。
メモ程度ですが、とても甘いお菓子パンなのがわかります。こちらの原型はどんなものだったのか、興味はつきません。
参考資料