日本では「桃色系トマト」が主に作られていて世界の中では珍しい部類だそうですが、では外国ではどういう品種が作られているの?というメモ書きです。
トマト(とまと):旬の時期と主な産地や特徴
◆桃色系トマト
皮が薄くて無色透明なもの。甘味があり、クセが少なく、香りも弱い。桃太郎などがこれに当たり、現在市場に出回っているものはほとんどがこの部類になります。◆赤色系トマト
皮にも色が付いていて厚いもの。酸味香り共に強く、煮崩れしにくいので、主に加工用として缶詰やケチャップ、料理用などにされることが多い。イタリアのサンマルツァーノ種などもこれになります。http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/tomato.htm
上記のページの下の方に「海外品種のトマト」の項目があり「イタリアンレッドペアー」「イタリアントマト・サンマルツァーノ種」「レモントマト」「スペックルドロマン」「イタリアントマト・コストルート・フィオレンティーノ」「パープルロシアン」を見ることが出来ます。
日本での栽培と実食レポートですが、これがヨーロッパ等の気候や土だとまた変わってくるのかなあと思うと奥が深いです。
過去記事の内容ふりかえり
記事としてちょっと短いのでトマトについてのおさらいです。
ピンク(桃色)系トマトとレッド(赤色)系トマト
トマトやミニトマトは、それぞれの果実の色の系統によってピンク(桃色)系トマトとレッド(赤色)系トマトに分けることができます。
レッド(赤色)系トマトは、日本ではそのほとんどが加工用トマトとして栽培されていますが、ヨーロッパやアメリカでは主に生食用トマトとして人気があります。
レッド(赤色)系トマトは、トマト独特の香りと酸味がやや強いことなどに特徴があります。
「(赤色系は)ヨーロッパやアメリカでは主に生食用トマトとして人気があります」との事ですが、初めて日本にトマト(多分赤色系)が来た時日本人はその味に馴染めずあまり広がらなかったそうです。
その後、桃色系トマトが来た時にそれが日本人好みの味だったため広まり、世界の中でも珍しい桃色系がメインで育てられる国になったそうです。
歴史的にみると、明治から大正期の主要品種はほとんどが赤色系で、それらは酸味・臭みが強く、日本人にはあまり好まれなかったようです。昭和に入ってアメリカから導入された「ポンテローザ」という臭みの少ない桃色系の品種によって、ようやく日本人の食生活にトマトが定着し始めたとされています。
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/season/006534.html
日本のトマト
八面六臂株式会社のHPより
https://hachimenroppi.com/topics/wiki/details/75
以前の主要品種で、「昔のトマトは良かった」とか「青い状態で収穫して~だから今は味が落ちた」みたいな話のタネに語られるトマト。
ファーストトマト
桃太郎トマトが開発されるまで日本の主要品種だったファーストトマト。果実は大きめで先端が尖っており、しっかりとした果肉で、種子の周りのゼリー状部分が少なく、酸味が穏やかで甘みに富む。傷みが早いことから未熟な青いうちに出荷されていたが、日持ちがよく完熟してから出荷できる桃太郎トマトの出現によって、栽培量が減少している。しかし近年では、ファーストトマト本来の味が見直され、完熟した状態で収穫したものが流通するようになっている。
現在一般に店頭に並んでいるのはだいたいこちら。
桃太郎
桃色系大玉トマト。現在市場に出回っている最も一般的な品種。樹上完熟させてから出荷しても傷みにくい品種として、タキイ種苗が1985年に発売した。日持ちが良く、栽培もしやすいことから、それまで主流だったファーストトマトに代わり、現在では国内産トマトの約7割を占める。果肉がしっかりして甘味と酸味があり、生食に向く。
なんとなくだけど、現在のトマトは青いまま収穫で味が落ちたというより、品種とか消費者の好みの問題で昔とは別味になった品種が育てられているような気も…。
味の好みで調整されたのか、輸送重視で収穫時期がおかしいのか、どっちなのか謎は深まる。
果物についてですが、自分は酸味があるものが好きというか、昔はそういうものだったような記憶があるのですが、現在は酸味が好まれず、店頭に並ぶ果物は甘い甘い方面に調整されているみたいです(ネットで聞いたヨタ知識)
逆にイチゴはなんか大きく酸っぱく高くなってる気がするのはなんでなんだ…(コレは多分産地近くで安くて小粒で甘いイチゴを食べて育ったせい)
余談ですが小売の八百屋とか行くと売り時を少し過ぎた完熟トマトがおいてあったりして、それを煮込み料理に使うととてもおいしいです。