古代のワインがどんなものだったのか気になって検索してみたところ、こちらのブログの記事がありました。
古代ワイン シルクロード
※記事が「2019.08.10」という未来日付になっているため正確な掲載日は不明。
この記事のソースはNHKの「世界ふれあい街歩き」のようなので公式HPで探してみたところ「2017年3月7日(火) 初回放送」「撮影時期:2016年11月」の「シルクロード 乾杯の街 トビリシ/ ジョージア」の回のようです。
紹介記事がHPに残っていたのでリンク。NHKはすぐ消す…。
シルクロード 乾杯の街 トビリシ/ ジョージア
2週間前に仕込んだワイン。ブドウの皮も種も上部に浮いた状態ですが、時間がたつと、実が沈みワインだけが残るのだそう。こちらのワイナリーでは白ワインも赤ワインも生産しています。
16世紀から続くワイナリー。素焼きのツボを使うのは、ツボの中でワインが呼吸できるからだそう。また、地中に埋めることで温度が一定に保てて、良質な味わいになるのだとか
http://www6.nhk.or.jp/sekaimachi/archives/arukikata.html?fid=170307
写真ギャラリーをどんどんスクロールさせていくとワイン造りの場面が出て来ます。
味については言及がなかったというかまあ普通に美味しいよね!ということで置いといて。
番組では、ジョージアの東部にある「カヘティ地方」で紀元前6000年頃からワインを作っていたという話をしていたようです。
(埋めた壺にで熟成させる製法「クヴェヴリQvevri)」で作っていたようです)
というわけでその線で検索してみたところわかりやすい記事が。
ワインの歴史を感じる、グルジア(ジョージア)ワインの味わい
2017/07/26
古代からシルクロードの要衝として栄えたグルジア(ジョージア)は、8000年もの歴史をもつ「世界最古のワイン産地」のひとつ。
古代のグルジア(ジョージア)ワインの味わいは?
クレオパトラが飲んだグルジア(ジョージア)ワインは、どのような味わいだったのでしょうか?
どうやらそれは、果実味たっぷり、甘口に仕上げられたスタイルだったようです。
ジョージア産のワインの場合は、甘いものだったようです。
そしてそれが好んで飲まれていたようです。
ワインと料理 | ジョージア政府観光局
ジョージアではアンフォラと呼ばれる大きな素焼きの陶器を地面に埋めて作るクヴェヴリという製法で作られます。アンフォラで数か月間熟成させ、自然発酵のオーガニックで美味しいワインを作ります。最も古いアンフォラはフラミ(Khrami)山で見つかり、紀元前6世紀のものでした。
さすが政府観光局、詳しい(リンク先に色々書いてあります)
ここでギリシャワインについて。wikiべた張りですがこんな感じの説明がされています(要確認)
ギリシャワイン(英: Greek wine)は、ギリシャ共和国で生産されるワインである。ワインは、ギリシャ語で Κρασί(クラシ) あるいは οίνος(現代音でイノス、古典音でオイノス)と言う。
ギリシャは、世界で最も古いワイン生産国の一つである。古代ギリシアは、ワインの歴史の上で重要な役割を果たした。特権階級の飲み物であったワインが庶民に広まったのはエーゲ海の諸島が最初と考えられている。ワインはここからギリシャ本土やイタリア半島などへ普及していった。ギリシャワインは酸味が豊かなものが多い。
説明を読むと、陶器のツボに入れて運んでいたとは書いてあるが、どうやって作っていたかについてまでは言及してないな…。
こちらでは独特のフレーバーワインの話が。
ワイン産地まとめ ギリシャ
ギリシャには、レツィーナと呼ばれる松脂が入った独特のワインがあります。その昔、ワインを貯蔵する陶器にアンフォラと呼ばれる松脂を使って封をしていたのですが、その松脂が溶け込んでしまったことで出来たワインです。現在もヨーロッパ内ではギリシャでしか作られておらず、高い人気を誇っています。
ギリシャワインの魅力は、なんといってもその歴史の長さと、古代から作られている品種を使ったユニークなワインです。レツィーナなど、他の国のワインではなかなか味わえない魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハチミツもタイム等のハーブ系のものが主流のようですし、ギリシャって独特の風味の食べものが多い?
こちらの記事では古代ギリシャワインの味について語られています。
背景として一説で語られているのは・・・
古代ギリシャで造られていたワインは天然酵母を使用。暑いギリシャですから甘くてアルコール感のある、今日飲まれているワインとは異なるスタイルのものでした。
一説によると、甘いものだったようですね。
あと古代ギリシャだとワインを水で割って飲んでいました。土の瓶で保存中に蒸発して濃縮されているからとも、貴重品だったからとも言われますが、正式な理由は不明。
割る割合については、「2:1、5:2、3:1、4:1」等の割合の指定があり、水のほうが多くなるようになっていました。希釈せず飲んだり酒のほうが多い割合で飲んだりすると「それが原因で死んだ」とか「マジ死ねよ」的な言われ方をされたようです。ひどい。
あとはハチミツ等のフレーバーを加えていたとも。
古代ギリシアの嗜好品であるワインについて
2010/09/08(水)
そのワインも、現代のものとはかなり違う作りだったようです。
ブドウは収穫され、足踏みでつぶされ、絞られた後、陶器の甕で醸造し、香料や樹脂(早い話が松やに)、はちみつなどを入れて色々な味付けをされていました。今私たちが考えるワインよりも、地方や生産者によってさまざまなバリエーションあったと思われます。
品質はキオス産の黒に近い赤ワインが最上とされていましたが、地中海沿岸の地域はブドウの生産に適していますから、各地にご当地ワインがあったはず。もちろん、ワイン生産量の多いポリスは、それを各地に輸出していました。白ワインもあったようですが、赤ワインよりランクは下だったようです。
古代ギリシア(と後のローマ)では、ワインは水で割るのが普通でした。濃くてもワイン1:水1以上で割るのが常識で、割らないワインを飲むのはスキタイ人やトラキア人など、蛮族の所業と考えられていたようです。スパルタ王クレオメネス(有名なレオニダスの叔父で舅)は、ワインを割らずに飲んだため発狂して死んだ、と考えられていました。
まぁ、香料やはちみつの加えられたワインですから、甘かったり香りがきつかったはずなので、もともと割って飲むように作られている、ということなんでしょう。
くわしい…ありがたい……。
ところで調べている最中に読みたい本ができた(メモ)
下の記事は30番の「ソムリエ 阿部 誠さん」の回がギリシャの松やにワイン「レッツィーナ」の説明になっている。
古代のワイン保存用の壺の形も解説している。
伝説のテクノロジー|ハリマ化成グループ
あとどういう出所のものかよくわからないんだけど現代のギリシャワインの説明。
古代でも熟成させたワイン・チーズ等が好まれていたそうなので一概に「古代ワインはこういう味のものだった」とは言い切れませんが、やはりワインは探っていくと奥が深そうです。
古代ワインは当時からすでに複数の産地、複数の種類のワインが流通していて、いろいろな味があったのだろうと思うと夢が広がります。
[…] [メモ]古代のワインはどんなものだったのか […]