エジプト料理 食材

有史以前から栽培されている「ゴマ」

投稿日:2017-06-14 更新日:

人類が使ううち一番古い香味料の一つであるとともに、油を取るため栽培された作物の中で一番古い部類に属するといわれるゴマ。

初期エジプト文明の墓には、パン職人が生地にゴマを入れている様子が描かれています。医薬書ではゴマを薬用で使っていた事が象形文字で紹介されています。

日本では黒ごまが食用、白ごま・金ごまが油用に使用されることが多い。

photo credit: Gudlyf Day 62: Sesame via photopin (license)

 

ゴマの原産地は諸説ありますが、そのうちの一つにアフリカのサバンナの野生種が起源という説があります。

乾燥に強く栽培も楽なこのスパイス、ナイル川流域では紀元前から栽培されていたという記録も残っています。開始時期については5000年~1100年まで諸説ありますが、古くから利用・栽培されていたのは間違いないようです。

英語の「セサミSesame」という言葉は、アラビア語の「simsim」、コプト語(エジプト語のひとつ)「semsem」、初期エジプト語(ギリシア語の影響を受ける前のエジプト語)「semsent」から来たものと考えられています。

ゴマは古くから健康によいと知られていて、治療・予防に用いられていました。紀元前1550年の医学書エーベルス・パピルスにも記録が残るゴマ、古代エジプトの医者はよくゴマを処方したといいます。

ゴマにはビタミン・ミネラル・タンパク質・銅・マンガン・カルシウム・マグネシウム・鉄・セレン・リン・亜鉛・ビタミンB1、ナイアシン、食物繊維など豊富な栄養素が含まれていて、極めて栄養価の高い食品とされています。

 

世界各国でホール、あらびき、ペースト、油などの形態で使われています。

中東では料理の主要食材の一つです。粉にしてペースト状に練った「タヒーニ」は様々な料理のベースとして使われています。

 

 

 

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