茨城県 道の駅いたこの国産米粉のフォー(生麺)
コミコン2017(17.12.2-4)で道の駅いたこが販売していた米麺フォー
このフォーについて、2018/4/23のNHKニュースでこのように取り上げられていました。
潮来市の米粉で「フォー」を考案
コメの消費拡大につなげようと、茨城県潮来市の道の駅が地元産の米粉を使ったベトナム料理「フォー」を考案し、23日から販売が始まりました。
地元産の米粉を使った「フォー」は、潮来市の「道の駅いたこ」が生産者などでつくるグループと協力して考案しました。
粘りが少ない「夢十色」という品種のコメを使った生の麺が特徴で、ベトナムから輸入した専用の機械で麺を打っているということです。販売初日の23日、道の駅のレストランには地元や千葉県などから客が訪れ、さっそく地元産の米粉を使った「フォー」の新しいメニューを味わっていました。
茨城県行方市の30代の男性は「初めて食べましたがおいしいです。パクチーも入れ放題でいいですね」と話していました。
「道の駅いたこ」の給前優さんは、「将来的には麺を学校給食やほかの店でも使えるようにしていきたい。潮来は成田空港から近く、東京オリンピックに向けて外国人観光客も増えてくると思うので、満足してもらえるフォーを提供していきたい」と話していました。
「夢十色」は「アミロース」が多く含まれたお米です。この特性のため米麺を作るのに適しています。
夢十色 | 農研機構
「夢十色」は高アミロースの超多収インド型品種である。「日本晴」より4日程度出穂が早い晩生種で、穂発芽しにくく、いもち病、白葉枯病、ツマグロヨコバイに抵抗性が強い。用途としてはアラブ民族料理のクスクス、味噌等の原料に適する。
(中略)
4.白米のアミロース含量は「日本晴」の約1.5倍と高く、炊飯米は付着性及び粘りがほとんどなく、砕米アルファ化米を製造し易い。
一般に、アミロース分が低いお米のほうが炊飯時においしい(日本人に好まれる)お米と言われています。
しかし高アミロース米はGI値が低く、消化吸収がゆっくり行われ、食後血糖値の上昇を抑える効果があります。そのため高アミロース米は血糖値の安定に良いお米として注目されています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
アミロースが多い品種のほうが低GI。高アミロース米やインディカ米を
アミロースが多い品種のほうが低GI。高アミロース米やインディカ米を|ポケットメディカ 健康レシピ
さて原料のお米についてわかった所で、そのお米を使った生麺のフォーについて続きです。
道の駅いたこのHPにはこんな告知も
フォー完成記念フェア開催!
4月27日(金)~4月28日(土)に、フォー完成記念イベントを開催します。
試行錯誤を重ね遂に完成した米粉麺「フォー」を本格的に販売開始します。 それを記念して、様々なイベントを開催しますのでぜひお越しください。
フォー完成記念フェア(抜粋)
内容:●オープニングセレモニー開催
4月27日 10:00~10:30
米粉麺「フォー」完成を記念してベトナム大使館一等書記官が来庁し、オープニングセレモニーを開催いたします。
コミコンでは試作品を試験販売してたのか!
そして「ベトナム大使館一等書記官が来庁」と、なかなかに気合の入ったお披露目です。
コミコン時点ではこんな感じ。
外国料理のフォーはチキンスープの事が多い印象ですが、こちらは牛ベースのスープ。あと牛肉。
HPのメニュー表によると生春巻きセットも売っているようです。あとセルフサービスで地元産のパクチー入れ放題、ナンプラーやレモン汁も追加可能だそうです。
日本で一般的な乾麺と異なり、非常にやわらかい食感の生麺は、本場で食べられている麺に引けを取らないという。スープは牛骨ベース。牛肉やモヤシ、タマネギなどの具材を乗せた。トッピング用のパクチーを好きなだけ乗せられるほか、ナンプラーやレモン汁といった調味料も好みで追加できる。1杯500円(税込み)。販売時間は午前11時~午後3時。
エビやキュウリ、米粉の麺などが入った生春巻きとのセット(650円)も販売する。
個人の感想ですが米麺があるんだったらパッタイも出してほしいなあと思いますが、種類増やすのはまだ難しいのかなと思います(あとナンプラーとかナッツ等を使うので多分好き嫌いが別れる)
マンゴツリー使用の生麺 新潟県「越のかおり」
道の駅・潮来とは別に、以前マンゴツリーで国産米粉を使って自社用生麺作った的なニュースあったよなあと思って調べたら、こちらの会社でした。
ミールワークス http://www.mealworks.co.jp/
ミールワークスフーズ https://mealworksfoods.co.jp/
ミールワークスフーズのプレミアム生米麺「クイッティオ」
2016.10.13
株式会社ミールワークスの系列会社、株式会社ミールワークスフーズでは、タイ料理に欠かせない生米麺「クイッティオ」を製造、ミールワークスの運営するマンゴツリーやマンゴツリーカフェなどで(一部店舗除く)使用しています。
※クイッティオとは、タイ語で「麺」のこと
【国内の米麺事情】
タイ料理やベトナム料理を始めとするアジア料理の人気はここ数年で着実に定着しています。
中でもタイのトムヤムクンヌードル、ベトナムのフォー、マレーシアのラクサに代表されるアジアの麺料理が人気を博し、小売店の棚にもアジア系麺料理の商品を見かけることが多くなってきました。
この米麺、アジア本国では「生麺」が主流ですが、その製法や保存方法の難しさから国内で流通している麺のほとんどが「輸入乾麺」です。(中略)
「ご飯に炊いて美味しいお米は、麺にしても美味しいはず」私たちもそう考えていました。
しかし、ごはんのお米で米麺を作ってみても、なぜか「もちもちとした食感」と「つるっとしたのどごし」が再現されません。原因は米に含まれる「アミロース」。
ジャポニカ米はアミロース分が低く、一方、タイ米など長粒種米はアミロース分が高く製麺に適しています。
そこで、新潟の農家チームと協業し、長粒種米同等にアミロース分が高い品種改良米「越のかおり」を使用することになりました。
(続きはリンク先にて)
アークランドサービスホールディングス グループ会社事業|かつや、サト・アークランドサービスフードサービス、ミールワークス、エバーアクション、アサヒダイニング、フィルドテーブル、バックパッカーズ、アークダイニング、アークランドサービスマルハミート
こちらの記事では原料の米の銘柄について説明されています。
新規需要米「越のかおり」を使用した半生タイ式米麺の開発と製造販売
アミロース分の高い新規需要米「越のかおり」の特性を活かして、タイ料理に適した半生米麺の開発・製造・販売を行う
マンゴツリーグループの麺は茨城県・道の駅いたことは全く別系統の生米麺のようです。
以前TV番組で見た時の話だと「アミロース分が高い=普通に炊くと食味があまり好まれない。そのためあまり活用されてこなかった品種だったが今回米麺に向いていると採用された」といった内容だったと記憶しています。
こちらのミールワークスフーズの生麺について、一般小売を探してみました。
現状は会社からの直売・ケース単位での販売がメインのようです。
グルテンフリーの生米麺(クイッティオ・フォー)販売
以前はYAHOOショッピングに小売出店していたようですが現在は休業中です。
YAHOOショッピング ミールワークスフーズ
ただいま一時休店中です。
申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。
今のところレストラン等への卸がメインのようです。
去年秋に生産ライン2倍に増やしたらしいプレスリリースがあったので、そのうち小売にも出回るかもしれません。